銀プラ応援女子会 anecco.ブログ

大槌町の郷土芸能「虎舞」を見て、今想うこと

2012年9月19日 20:33

岩手県の 釜石・大槌地域を はじめ、

沿岸地域に伝わる 郷土芸能に 「虎舞」が あります。

CIMG3564.JPG

 

「獅子舞」 ならぬ 「虎舞」

 

関東に お住まいの皆さんには、馴染みが薄く

珍しいかもしれません。

 

 

 

虎舞の由来 については、諸説 あるようで

 

・三陸随一の 豪商として 名高い 「吉里吉里善兵衛」が、

江戸で大ヒットしている 虎退治の 浄瑠璃に感動して、沿岸に持ち帰った

とか

 

「虎は一日にして 千里いって、千里帰る」という ことわざから、

無事に 帰ることを念じ、虎の習性に 託して沿岸漁民が踊った

とか

 

様々 伝わっているようですが......

(詳しくわかっていないので、このへんで)

 

 

 

とにかく、海の街に住む人々は、

この 「虎舞」が魅せる 勇壮な迫力が 大好きなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年3月11日

大槌町を襲った 大津波は、町をのみ込み 「虎舞」さえも 奪っていきました。

 

関係者が犠牲となり、道具も ほとんどを 失ってしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012年9月16日

大槌町 向川原虎舞 風虎(ふうこ)会さんが、

また1歩 大きく歩み始めました。

 

流失した山車を、新たに 造ることができたのです。

この日は、山車を清め、虎舞を奉納する 神事を町内で行いました。

 

 

新しい山車は、9月22日、23日の 小槌神社祭礼で 一般に披露され、

2年ぶりに、町の中心部を 練り歩きます。

 

 

 

風虎会さんが、お祭り前の ひと足先に 「虎舞」を披露してくれました。

それが、あまりにも かっこよかったので、、、ブログでも 紹介させてくださいね。

CIMG3565.JPG

 

 

 

 

太鼓、笛、鉦の拍子と 「ヨーイサ ヨーイサ」の 軽快なお囃子が響き、

観客も ワクワク 興奮し始めると・・・・・・

 

 

大きな虎が 2頭登場sign01

虎頭を付けた 約4mもの 大きな虎模様の 幕に、踊り手2名が入り

勇壮に 踊り始めます。

 CIMG3586.JPG

 

 

 

踊りは 虎の生態を、繊細に 表現しています。

 

 

 

 

「遊び虎」

ゆっくりとした テンポ。

春の日差しを浴び、無心に遊び戯れる 虎の様子を表現した踊り。

CIMG3591.JPG

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 CIMG3572.JPG

 

 

 

 

「跳ね虎」

 アップテンポ。

追い込まれた虎が 手負いとなって、暴れ狂う様子を 表現した踊り。

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 「笹喰み」

虎舞の見せ場。クライマックス。

盛んに獲物を求め、気性の荒くなった虎が、

笹に 噛み付いて、牙を磨く様子を 表現した踊り。

CIMG3592.JPG

 CIMG3593.JPG

 

 

 

 

 

虎舞は、本当の虎と 見間違うかのような 迫力があり、

観客を 圧倒させます。

 

 

 

その荒々しくも 颯爽とした 踊りは、

三陸の荒波を 航海する漁師さんと、どこか 共鳴するところがあり

沿岸地域の人々の気質が 表れているかのようでした。

 

 

 

郷土芸能とは、そういうものなのかも。

 

その町の持っている 習わしや 想いや 感覚が、

芸能という形で、表れてくるのかもしれません。

 

 

 だからこそ、郷土芸能の復興は、その町の元気の足がかり。

町の復興とも、深く 関わっていると思うのです。

 

 

 

 

 

 

ヨーイサ ヨーイサ

 

 

この日、町に響いた囃子の音は、大槌町の誇りの音。

 

「虎舞」は、これからも大槌町民に元気を与えてくれると

私は信じています。

 

 

 

(はせっち★)

 

 

 

 

 

 

 

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