銀プラ応援女子会 anecco.ブログ

自然に身を装うと「鹿踊り」のはじまり

2014年1月 7日 21:11

新年 あけまして おめでとうございます。

本年も いわて銀河プラザと anecco.を

よろしくお願い致します。

 

 

 

 

今年の 幕開けは、、、

東京・浅草で「鹿踊り」を 見ましたsign03

CIMG3468.JPG

 

鹿踊りは 岩手を代表する 郷土芸能のひとつ。

 

 

 

派手さも 賑やかさもなく

あんなに動いているのに、静かに見える 。

 

魂を供養し、平和や豊作を 祈願する踊り なのですが、

 

何故か、私はこの鹿踊りが 好きで、

度々、見に行っているのです。

 

(鹿踊りは、前のブログもどうぞ→http://www.iwate-ginpla.net/anecco/2012/08/post-80.html

 

 

 

前のブログにも 登場してくれた、小岩さん。

 

今回の 浅草で 披露してくれたのも、

小岩さん率いる「東京鹿踊」の皆さんです。

 

 

一関舞川地区に伝わる 「行山流舞川鹿子躍」の伝統は しっかりと守りつつ、

廃れずに、広くたくさんの人に理解いただけるよう

ワークショップを催したり、と、

東京で「鹿踊り」ファンを増やす活動をしていますshine

 

 

 

 

 

 

 

今回の 浅草は 演舞&ワークショップ。

 

 

 

私が1番楽しみにしていたのは、

 

生着替え。 ムフフーheart02

 

 

 

 

踊りを見たことは、何度もありますが、

その裏側まで見たことは 一度もありません。

 

 

 

今回は、装束を 身につけていく 過程を

見せて頂けるということで、

楽しさ いっぱい (小岩さんが脱ぐんじゃないかと下心満々)!で、

参加してきたわけですnote

 

 

 

全く脱がない小岩さんの元、ワークショップがスタートですcrying

CIMG7954.JPG

 

 

 

装束を ひとつひとつ、紹介しながら、

身につけていきます。

 

 

 

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中立(リーダー)は、別柄をはくそう

 

 

 

ササラは 1本のを割っている

CIMG7959.JPG

 

 

背中に 2本背負って、地面に叩きつけながら 踊ります。

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割と「向き」は 大事

CIMG7964.JPG
 

左右か前後か、ササラをどう 撓らせたいかで、

差す向きが 違うのだそうです。

 

 

 

 

鹿頭

CIMG7996.JPG

桐製。角は 本物の鹿角、ザイ(髪)は 馬の尻尾。

 

 

 

中もちょっと拝見。「えんつこ」と呼ぶらしい。

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かぶるのではなく、頭にちょこんと乗せているので、かなり小さめ。

 

 

 

 

頭を支えるのは、1本の命綱「ミヤコ糸」

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この紐を張っておかないと、重い鹿頭がぐらんぐらんと、大変なことに・・・・・・

 

 

 

顎を固定。

5698712.JPG


顔を覆うは、

おかげで。夏でも(ちょっと)涼しいらしい。

 

 

 

 

太鼓馬皮を張っています

CIMG7994.JPG

 

音はバァン!バァン!と高めに響く。(ドンドンではない)

 

 

 

太鼓を 腰の位置に しょえば

CIMG7977.JPG

あっという間に、できあがり~note

 

 

 

総重量は約15kg。これで、ジャンプするなど、激しく踊ります。

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こうしてみると、獣や植物を身にまとい、

人間の姿を すっぽりと隠していたんだなーと 驚きました。

 

 

自然と一体化?仮の姿?、、、と、いろいろ考えるのですが、

 

 

宮澤賢治の 「鹿踊りのはじまり」を 思い出して、

そうとも 思えないのです。

 

 

 

 

「鹿踊りのはじまり」は、賢治の「物語」です。

鹿踊りの起源では、ありません。

 

 

おおざっぱに 内容を言うと、

 

自然の中、鹿が巡り踊るのを 覗き見た人間が、

あまりの美しさに 心を奪われ、

自分も 鹿になったような気がして、輪に入ろうとすると、

鹿たちは一斉に逃げ出して、人間が ぽつんと取り残される


と いう話です。

 

それが「鹿踊りのほんたうの精神」

答えは各々で考えなさいと。と、賢治は言っています(たぶん)。

 

 

なので、勝手に考えますが、

鹿踊りの精神は、「自然を敬え」に 尽きると思うんですよね。

 

 

自然は豊かで 時に恐ろしく、人とは 交わることのないものと

初めて踊った祖先は、知っていたのでしょう。

 

 

 

 

そんなわけで、鹿踊りは 賑やかさがない 云々と 言いましたが、

人間の喜びや感情を 舞っていないからかも、しれません。

あるのは、自然への 畏敬の念だから。

 

 

 

 

東北は、寒さ厳しく、海は荒れ、自然災害に見舞われやすい地域です。

鹿踊りは、人々の気持ちを 波立たせることがなく、

静かに鎮めてくれるので、今もなお「郷土芸能」として愛されているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

そうそう、身につけている装束のうち、

足は「ゴムじ」でしたflair

CIMG7982.JPG

ゴム製のわらじ。動きやすくて疲れにくいんだそうで、

最近は、こちらが主流です。

 

昔はわらで作った「わらじ」だったそうです。

 

小岩さん、今回は「わらじ」で登場。

 

「これからは、自分でわらで編んで、踊ってみたい」

と、お話してくれました。

 

昔の人にできたのに、自分ができないと 悔しいからだって(笑)!

がんばってupshine

 

 

 

 

東京鹿踊の皆様、お世話になりまして

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(はせっち★)

 

 

 

 

 

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